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多くのゴルフファンの心に焼きつくセベの勇姿
ゴルフ情報ALBA.Net 5月9日(月)12時53分配信
自宅で家族に囲まれながら54歳の若さで静かに息を引き取ったセベ・バレステロス。
その豪快なプレー、そして紳士的な生き様は多くの人の心に焼き付いている。
バレステロスが初めてゴルフ界の注目を浴びたのは19歳の時で、1976年、
ロイヤルバークデールで行われた「全英オープン」でジャック・ニクラスに次いで2位になった時だった。
その後、バレステロスは1979年から1988年の間に、2着のグリーンジャケット(マスターズ)と
3つのクラレットジャグ(全英オープン)を獲得。
その天才的なテクニックで、ピンチをもチャンスに変える劇的なプレーの数々は見る者を魅了してやまなかった。
特に世界のゴルフファンの心に残っているのは84年の「全英オープン」だ。
セントアンドリュースの18番でバーディパットを決めた時のガッツポーズ、
そして2度目のクラレットジャグを掲げたシーンは、あまりにも有名で、
今でもバレステロスが創設した企業グループのロゴに使用されている。
また、バレステロスは最もチャリティーに尽力したスポーツマンとしても記憶されている。
特に2009年に創設した脳腫瘍を対象とした「セベ・バレステロス基金」は、ガン救済の目的だけでなく、
若い、恵まれないゴルファーを育てることも援助している。
世界ゴルフの総本山であるR&A(ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース)のCEO、ピーター・ドーソン氏は「R&Aの全ての人がセベ逝去の報に突然接し、彼の逝去を悼むと共に、
彼の家族を思っている。セベはゴルフにおける偉大な輝きの一つだったし、彼は多くの人に影響を与えてきた。1984年、セントアンドリュース18番グリーンでの彼の印象的な勝利は、
ゴルフの最高の瞬間の一つに位置づけられている。ゴルフはその偉大な人物の一人を失ったわけで、
ゴルフにとって非常に悲しい日だ」とコメントした。
バレステロスは「全英オープン」及び今日のプロゴルフ界に比類のない功績を残している。
99年にはゴルフ殿堂入りを果たし、日本でも「中日クラウンズ」、
「日本オープン」などでジャンボ尾崎、中嶋常幸らと激しい戦いを繰り広げファンも多かった。
08年にがん性脳腫瘍と診断。4度の摘出手術を受け復活を目指していたが叶わなかった。
早すぎる逝去は世界中で惜しまれている。
(R&A公式ホームページ 5月7日)
<ゴルフ情報ALBA.Net>
ゴルフに詳しくない方でも、バレステロス選手をご存知の方は多いと思います。
私もそんな一人ですが、がん性脳腫瘍の闘病生活を送っていましたが
努力の甲斐も無く早すぎる逝去となってしまいました。
慎んでご冥福をお祈りいたします。