スポーツ サッカー
カズ、晩さん会で長谷部、長友、香川、内田に金言…横浜C
スポーツ報知 6月24日(金)8時3分配信
拡大写真 |
練習を終え車に乗り込むカズ |
J2横浜CのFW三浦知良(44)が23日、日本代表の主力4人と開いた晩さん会の内容を明かした。
キング・カズの呼びかけで22日夜に集結したメンバーは、主将のMF長谷部誠(27)=ヴォルフスブルク=、
DF長友佑都(24)=インテル=、DF内田篤人(23)=シャルケ04=、MF香川真司(22)=ドルトムント=。
9月から始まるブラジルW杯アジア3次予選に向けて、2度の予選を経験したキングが、
ザック・ジャパンの欧州組に猛ゲキを飛ばした。
キング・カズが、ザック・ジャパンの主力4人に金言を授けた。
22日午後6時から都内の鉄板焼き店で晩さん会を開始。
全員がアルコールなしで、2次会が終わる午後11時まで熱く語り合った。
話題の中心は、やはり、9月から始まるブラジルW杯アジア3次予選突破だった。
「日本の力が上でも向こう(アウェー)で勝てるとは限らない。気候が違うし。ギリギリの勝負が続くと思う」。
2度のW杯アジア予選を経験し、その厳しさと苦しみを誰よりも知るカズは強い口調で語り、
10年南アフリカW杯予選を経験している長谷部、長友、内田、香川は真剣な表情で聞き入っていたという。
カズは、15日にベトナムで行われた慈善試合に出場し、1泊3日の強行日程を経験したばかり。
帰国から中2日で、19日の千葉戦に先発。
「ベトナムは湿度が高くて大変だった。欧州から来るともっと大変になると思う」と話した。
欧州組として南アW杯アジア予選を経験しているのは長谷部だけ。
だからこそ、若き日の丸戦士にいっそう気を引き締めさせた。
カズ自身、欧州でプレーするメンバーから刺激を受けた。
長友には、インテルの同僚でアルゼンチン代表MFサネッティが37歳とは感じさせない精神的な“若さ”を
持ち続けているという話を聞いた。
1次会、2次会ともに勘定はカズが持ったという。
さすがの貫禄を示したキングのゲキを胸に、長谷部が、長友が、内田が、香川が世界を目指す。
◆カズのW杯アジア予選
▽94年米国W杯予選 エースとして大活躍。最終予選は4得点を挙げた。
勝てば本戦出場が決まる最終戦イラク戦でも先制点を決めたが、後半ロスタイムに2―2に追いつかれた。
日本初のW杯出場を逃し「ドーハの悲劇」と呼ばれている。
▽98年フランスW杯予選 最終予選初戦のホーム、ウズベキスタン戦で4得点を決めたが、
それ以降、得点なし。チームが不調に陥ったこともあり、絶対的エースだったカズの「不要論」も出始めた。
日本は悲願の初のW杯出場は決めたが、カズはW杯の直前で本戦メンバーから外れた。
未だ日本に「キング・カズ」の影響力は強い。
現日本代表は、カズに憧れてサッカー界を目指した選手も少なくないと思います。
自分の経験を若い世代に語り継げる・・・素晴らしいことだと思います。
次のW杯もぜひ、本戦出場を願っています!