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【速報】フェデラーから金星あげた錦織圭、無念の敗退<男子テニス>
tennis365.net 5月11日(土)3時40分配信
男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー)は、シングルス準々決勝が行われ、第14シードの錦織圭(日本)がP・アンドゥハル(スペイン)に3-6、5-7で敗れ、自身2度目となるマスターズ1000大会でのベスト4進出を逃した。
第1セット錦織圭は、第8ゲームでブレークされリードを許す。続く第9ゲームでブレークバックのチャンスを得た錦織、8度のデュースを繰り広げる一進一退の攻防となったが、アドバンテージを握ったアンドゥハルのショットがネットインとなりこのセットを3-6で落とす。
ここまで1度のブレークも奪えない錦織は、アンドゥハルの強烈なサービスに苦しめられ逆転の勝機を見出だせずにいた。
続く第2セットで錦織圭は、第5ゲームで再びブレークを奪われ後を追う展開に。錦織のゲームカウント2-4で迎えた第7ゲーム、アンドゥハルがブレークポイントを得た場面、放ったショットがネットに嫌われアウトとなり、錦織はこのピンチを免れ望みをつなぐ。
第10ゲームで粘り強いプレーを見せた錦織が初めてのブレークに成功するも、アンドゥハルに再びブレークを奪われ1時間51分で無念の敗退となった。
錦織とアンドゥハルは過去1度対戦しており、その時は錦織が勝利していたが、両者の対戦成績は1勝1敗のイーブンとなった。
勝利したアンドゥハルはD・フェレール(スペイン)を4-6、7-6 (7-3)、6-0の逆転で下したR・ナダル(スペイン)と対戦する。ナダルは昨年のウィンブルドン2回戦でL・ロソル(チェコ共和国)に敗れる波乱に見舞われ、以降は膝の怪我により戦線離脱を余儀なくされた。そして、今年2月に復帰を果たしたナダルは、出場した6大会全てで決勝進出、さらに4大会では優勝を飾っている。
今大会で錦織は、1回戦で元世界ランク8位のJ・メルツァー(オーストリア)、2回戦で世界44位のV・トロイキ(セルビア)に勝利、さらに3回戦では元世界ランク1位で第2シードのR・フェデラー(スイス)を下す大金星をあげていた。31歳のフェデラーは、これまで76大会で優勝を飾っており、数々の記録を塗り替えるなどで、史上最高のテニスプレーヤーと言われている。
錦織は、フェデラーとの3回戦後に「彼(フェデラー)は、子供の頃からのアイドルでした。実際、彼を倒す事がテニス人生の目標の1つだった。全く予想していませんでした。」と、コメントしていた。
また、錦織に敗れたフェデラーは「圭は勝者に値するよ。自分より良いプレーをしていたし、より良いプレーをした選手が勝者になる。それは確かな事。」と、落胆した。
一方、今大会の第1シードで世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)は、2回戦で21歳の若手G・ディミトロフ(ブルガリア)に敗れる波乱に見舞われ、大会から姿を消している。
今大会は名だたる選手が敗戦する番狂わせが多いですね。
しかし金星を挙げていただけに惜しかったですね。