国内 環境
福島第一原子力発電所の事故を受けて、世界第二位の原発保有国であるフランスは、
高濃度の放射性物質が混じった水を除去する作業を支援するため、
合わせて5人の専門家を日本に派遣すると発表しました。
フランスが派遣するのは、世界最大規模の原子力複合企業「アレバ」の、
高濃度の放射性物質を含む水の処理を専門とする技術者5人で、このうち2人はすでに東京に到着し、
福島第一原発の復旧作業を妨げている放射性物質を含む水をどのように除去するのか、
東京電力側と協議を始めているということです。
また、残る3人の専門家に加えて、「アレバ」のロベルジョン社長みずからも、まもなく来日する予定で、
日本側から直接、情報の収集などを行うものとみられています。
世界第二位の原発保有国フランスは、今回の事故を受けて、日本への支援の用意を早くから表明し、
これまでに、放射線を測定する専門の車両や防護服などを日本に送っていますが、
専門家の派遣は初めてです。
さらに、フランスのサルコジ大統領も、G8・主要8か国や新興国などを含めたG20の議長国として
31日に日本を訪問し、菅総理大臣と会談する予定で、この中でサルコジ大統領は、
原発事故に関連し、さらなる技術支援の可能性について提案するものとみられています。
原発事故の処理も連日、様々な専門家や職員の方の懸命な作業で復旧を目指しています。
とにかく、放射能・核燃料の恐ろしいのは何十年も爪痕が残るほどの被害になるということ。
出来るだけのケアを早急にして、少しでもダメージを残さないようにしなければいけません。