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【パリ=林路郎】フランスのファッション・ブランド、クリスチャン・ディオール社は1日、
同社のチーフデザイナーで英国人のジョン・ガリアーノ氏(50)を解雇すると発表した。
ガリアーノ氏は先月下旬、パリのユダヤ人地区にあるカフェで、
居合わせた客に向かって「お前の両親はガス室送りになるべきだった」「私はヒトラーを愛している」など
反ユダヤ的な暴言を吐いているところをビデオ撮影され、これがインターネット上に流出。
被害届が出されたことを受け、パリ市警が2月28日に出頭を求め、事情聴取していた。
同社広報部は4日に予定されているパリ・コレクションでのショーを予定通り実施するかどうかについて、
「一切コメントできない」としており、ショーが中止に追い込まれる可能性もある。
ガリアーノ氏は1996年に同社のデザイナーに抜てきされた。
被服デザインだけにとどまらず、ショーの最後にロックスターのようないで立ちで現れたり、
ショーを幻想的な雰囲気に仕立てることでも知られ、ファッション界では名物的存在。
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警察署へと出頭するジョン・ガリアーノ – Marc Piasecki/ WireImage/ Getty Images |
いまやディオールの「花形デザイナー」のガリアーノ氏。
今回は差別発言という人道的モラルに反する行為で社会的にも問題になっています。
パリコレを控えた時期なだけに、ショーの中止は避けられないのでは・・・との声もあります。
有名になったことで、なにかしら「驕り」などがあったのかもしれませんね。